Diary
04年06月15日 強敵!プロパノール
なんとか1660くらいまでスコアを戻しました。
このまま名人に返り咲くぞー!!!
ちょりーっす!!
本日は遅刻せずに学校に着きました。
よって研究室到着1号と思われるので守衛室によって鍵を受け取る。
んでー、研究室の扉に鍵をさし、レッツ回転。
ガギン!!
………。
回りません!!!(`Д´)ノ
守衛の野郎… 隣の部屋の鍵を渡しやがったな!!
まぁいいや、だったら隣を開けて待機してよう。
レッツ・オープン・ザ・ドア!!
ガギン!!
………。
違うじゃん!? じゃぁどこの鍵よコレ!?
『○×研』
………。
あれ? これウチの研究室の鍵だよなぁ。
………。
よーく観察してみよう。
………。(観察すること3秒)
あれ? なんかドアが傾いてない?(´Д`;
…もしかして…
上を見てみると、やっぱりドアにマグネットが挟まってた!!
マグネットが噛んでドアがななめになってしまい、
鍵をまわそうとしても回らないくらい錠の凹凸がかみ合ってしまってるのね。
…えーと、犯人は余裕でわかるんですよ?
どう調べるかってーと、誰のマグネットがなくなってるか、ですよ!!
この『マグネットをどっかにやっちゃうイタズラ』は、ピカリンとマッツしかやりません。
というわけで、在室表用マグネットのなくなってる人間で犯人が推定できます。
在室表にマグネットが無い人…ピカリン
=犯人はマッツ
マッツ〜〜〜〜!!!(`Д´)
研究室の鍵でガツガツとつっついてなんとか磁石を取っ払い、鍵をまわす。
今度は普通に開いた〜… ヤレヤレ。
本日はー、実験しましたー!!
10時間くらいず〜っと定期的に測定したんですけど、
なんか興味深い結果になりました。んー、でも謎の解明には繋がらないなぁ…(T□T)
…しかし、今日は花ちゃん来たんですけど、何もしませんでした。
何もさせなかったんですが、何も訊かれなかったんで。
先生も自分の仕事忙しいからかまってられないし。
他のヤツも『実験しなよ』とは言わないのでずーっと『北斗の拳』読んでました。
これじゃー研究室来る意味なくね〜?って思い始めるのでは…
てぇか確かにこのままじゃ意味ねぇ。
むう… でもなぁ、自分の意識がある程度なくちゃやっていけないんだよなぁ。
それでもノッチが合成経路を完成させたら、やらせるようにしないと…
つーか花ちゃんスゴイっすよ?
WEBカメラで撮影されてるってのにずっと素だったよ!?
俺なんかHANgameやってるところ撮影されて気まずかったのに!!
堂々と寝たり『北斗の拳』読んだりですよ!?
スゲェ〜、スゲェよぉ〜!!
…って、もしかして気付いてなかっただけじゃないか!?
もしかしたら、『あの3人は進学だから頑張るのは当然だし、
1人は別な感じの研究やってるし、1人は変なのだし、俺がフツーだろ?』
って感覚なのか? だとしたら大間違いだ…
研究室に所属するんだから、何か実りを得て欲しい、それが先生の一番のお考えだと思う。
『進学組』に負けないくらい頑張らなくちゃダメだ… 今年はそういう空気があるんだから。
…さて、俺自身は実験、マッツのNMR測定の監視人とやったワケですが、
今日は1つ久しぶりに新しいことをピカリンに教えようかと。
計算用マシンが1台空いてるので、分子軌道計算の座標の作り方をね。
マッツも大分前のことなので忘れた〜というから一緒にやる。
『Z-matrix』という座標で、始点を作ってそこからの『距離』『角度』『二面角』を
設定して1つ1つ原子を座標空間においていくという。
例えば、ベンゼンならこんな感じ。
C1
C2 1 r1
C3 2 r1 1 a1
C4 3 r1 2 a1 1 a2
C5 4 r1 3 a1 2 a2
C6 5 r1 4 a1 3 a2
H7 1 r2 2 a1 3 a3
H8 2 r2 3 a1 4 a3
H9 3 r2 4 a1 5 a3
H10 4 r2 5 a1 6 a3
H11 5 r2 6 a1 7 a3
H12 6 r2 1 a1 2 a3
r1 = 1.4
r2 = 1.0
a1 = 120.0
a2 = 0.0
a3 = 180.0
まず、C1を置く。
次、C2はC1から1.4Åの位置にありますよ。
次、C3はC2から1.4Åの位置にあり、C3C2C1を結ぶ角度は120度ですよ。
次、C4はC3から1.4Åの位置にあり、C4C3C2を結ぶ角度は120度で、
その面とC3C2C1の成す面との角度は0度ですよ。
…という風に、1つ1つの原子の場所を決めていきます。
結合とかは勝手に判断してくれるので、正しい距離を入れることが大事。
そんで、やっぱりZ-matrixの練習をするにも、いきなり『立体構造』を
練習させた方が難易度があったほうがいいと思ってるので…
ピカリンにはアミノベンゼン(C6H5NH2)をやらせました。
1度練習したことのあるマッツにはプロパノール(C3H7OH)をやらせました。
このプロパノールってのがすごく厄介で…
まぁ慣れればまったく支障ないけど、慣れてない人にはかなりのものかと。
結合角がすべて109度、さらに二面角をすべての隣接炭素が『ゴーシュ型』
になるように設定しなければならない…
さぁ大変だ!! マッツの運命やいかに!?
先生「お、計算の練習してるの?」
俺「まずは簡単な立体から、ということでアミノベンゼンをやらせてます。」
先生「うんうん。」
俺「アミノ基の水素はベンゼンの平面から30°、150°で
出すようにしたいですよね。」
先生「そうだねぇ。」
俺「ちなみにマッツはプロパノールをやらせてます。」
先生「プロパノール!? うわぁ、ヤダヤダ。(´Д`;」
入力数だけで言えばアミノベンゼンより少ないものの、
先生の反応を見れば明らかですけど
初心者にとってはとてもイヤな構造をしてます。
先生「ピカリン、わからなかったら訊いて。」
ピカリン「はい、それじゃぁ先生教えて下さい。」
先生「ワッカリッマセ〜ン!!!(´▽`)」
俺&ピカリン「ええ!?Σ(´Д`;」
い、いや、考えるのが面倒だから言ってるんですけどね? 先生。
むぅ〜、さすが先生、オチャメだ…!!!
ピカリンは、なんと1発で構造完成!!
スゲェ〜… 俺なんかベンゼンの計算を成功させるのに何回ミスったか。(´Д`;
一方、マッツはプロパノールに大苦戦。
それでも5回くらい直したらほぼカンペキなプロパノールが出来ました。
素晴らし素晴らし!!
俺ならこんなの5分でできるがなぁ〜?Σ(゚Д゚;何様!?